現在では誰でも運動不足が良くないと知ってはいます。健康のため、ダイエットのためと、理由はざまざまですが運動を始めようと決心する方も多いのですが、なかなか習慣として継続せず挫折してしまうというお話もよく聞きます。
世界保健機関(WHO)によると、世界の成人の6割以上が運動不足に分類されるんだそうです。
ただ、ダイエット目的であるならば、実は運動はなかなか効率の悪い方法と言えるようです。
それこそプロ選手やオリンピックに出るようなアスリート、それに類するほどの運動をしている人は別ですが、通常、運動で消費されるカロリーは、簡単に食事のカロリーで取り戻せてしまうからです。
【1時間の消費カロリー】
- 普通に歩く:男性(約180kcal)、女性(約140kcal)
- 自転車に乗る:男性(約250kcal)、女性(約200kcal)
- ジョギング:男性(約500kcal)、女性(約380kcal)
- 水泳(クロール):男性(約1500kcal)、女性(約1100kcal)
【食物カロリー】
- ごはん(1膳):約220kcal
- 食パン(6枚切り1枚):約150kcal
- ミートソーススパゲティ:約710kcal
- ビーフカレー:約800kcal
- チャーハン:約750kcal
クロールの消費カロリーはさすがに大きいですが、なかなか1時間ぶっ続けでクロールができる人は少なそうです。
単純計算で、女性がビーフカレー1食分を消費しようと思うと、5.7時間歩かなければなりません。
また、運動をがんばると「こんなに運動したんだから、ちょっとくらい食べても大丈夫」という意識が働きやすくなってしまいます。
最近では、同じものを食べても個人により消化できる割合が違い、食べ物の種類にもより代謝は変わるので、単純にカロリー理論だけを盲信するのは良くないと言われています。
消費カロリーが期待するほどないからと言って、運動をしなくていいということでもありません。やはり運動をしないと、筋肉や骨の強度、免疫力などは衰えてしまうからです。
つまり、食事を制限するだけでもダメ、むやみに運動するだけでもダメということになります。ダイエットに関しては、運動だけでなく、しっかりと食生活も合わせて考えないといけません。