寝違え

朝起きた時に首が回らなくて痛みが走る。首が痛くて目が覚める。
いわゆる「寝違え」をやってしまった方は多いと思います。病院では「突発頚項痛」「急性疼痛性頸部拘縮」と呼ばれ、一種の首のねんざで筋肉に炎症がおきている状態です。

原因

寝ている猫の写真 寝ている時の姿勢や環境によって筋肉や靭帯・関節に負荷が持続的にかかり続ける事が原因として多いです。

  • 不自然な姿勢で寝てしまった
  • 外泊で慣れないベッドや枕で寝た
  • ソファで寝てしまう
  • 人に呼ばれて急に振り向く
  • 仕事で電話を肩で挟む

などがあります。

しかしこれはあくまでもきっかけで、本当の原因は「慢性的な筋肉の疲労」や「身体の歪み」が根本の原因です。他には季節の変わり目やストレスが続くと寝違えがおきやすくなります。
寝違えがおきやすい人の首の状態として、以下の人は要注意です。

いかり肩

首から肩にかけて付着している僧帽筋の上部が固くなると、肩が浮いたような「いかり肩」になります。
鎖骨は正面から見ると通常よりVの字になっています。姿勢も崩れて首・肩・背中の筋肉と関節が固くなり、寝違えがおきやすくなります。

頚椎症

頸椎の椎間板や椎間関節が加齢により変形したり、靭帯が肥厚することで首の可動域の減少し痛みが発症することを「頚椎症」といいます。
神経障害により手や腕に痛み・しびれが生じる「頚椎症性脊髄症」や「頚椎症性神経根症」などの種類があります。不良姿勢やデスクワークで首に対して持続的に負担がかかると、変形のスピードが早くなります。

ストレートネック

首を痛めている女性 人の首は7つの椎骨から成り立っていますが、通常は緩やかな前弯のカーブがあります。このカーブが頭の重みをうまく分散して首にかかる負担を軽減しています。
デスクワークでパソコン作業やスマホをのぞき込むような姿勢が続くと、頭が段々前にでてきてしまい、首の筋肉や椎間板に持続的に負荷がかかってしまいます。
慢性化すると首から肩のこりや可動域の減少がおきます。
また、首の骨もズレやすくなるので自律神経症状も出やすくなります。

症状

片側の首から肩・背中にかけて痛みが出ることが多く、動かそうとすると痛みが走ります。軽いものであれば2.3日で症状は治まりますが、重症のものだと両側の首に激痛があり、ベッドから起き上がるのも辛く1週間以上痛みが続くこともあります。

炎症が起きている状態なので、患部に対するマッサージやストレッチ・入浴は逆効果で、余計にひどくなるのでやめてください。
炎症を抑えるために、アイスノンや氷水で患部を10分程アイシングして、インターバルを10分程空けてからまた冷やします。これを数回繰り返してください。
痛みがひどい時は安静にして、徐々に痛みのない範囲で動かしていきましょう。ただ、あまりにも痛みが引かない場合は「頸椎椎間板ヘルニア」の可能性もあるのですぐ病院に行きましょう。

カイロプラクティックによる寝違えの根本改善

寝起きの女性 市ヶ谷整体院のカイロプラクティックでは、寝違の原因を検査して必要に応じて筋肉・関節にアプローチして痛みを取ります。
炎症がひどい場合はアイシングや首周辺の筋肉を柔らかくして負担を軽減します。

可能な場合は首や背骨・骨盤の歪みを矯正します。首や背中を矯正することで身体のバランスが改善され、首への負担が減ります。また神経の通りがよくなるので、自己治癒能力も上がり治りがはやくなります。
カイロプラクティックはバランスを整え、慢性的な首や肩・背中のこりも解消され姿勢もよくなります。
当院では日中の姿勢やストレッチのアドバイスもしています。寝違えの予防にもなるので定期的に受けることをお勧めします。寝違えはぎっくり腰と同じで癖になりやすく厄介です。カイロプラクティックで根本改善を目指しましょう。