手足のしびれ

手足のしびれ手足のしびれの多くは、手や足以外の異常が原因となります。
神経の圧迫や血流の障害、病気が原因でしびれることもあるので、鑑別が必要になります。

上肢のしびれ

胸郭出口症候群

なで肩や女性に多いです。
首から腕に繋がる太い血管や「腕神経叢」という神経は鎖骨の下を通ります。
首の前側の筋肉(斜角筋)や胸の筋肉(小胸筋)の持続的な収縮、デスクワークなどで猫背や首の位置が前にいく不良姿勢が日常化すると、鎖骨の下の空間が狭まります。

そして段々と「手のしびれ」「手指の違和感」「肩が痛い」「手にうまく力が入らない」などの症状が表れます。

似たような症状で「斜角筋症候群」「肋鎖症候群」「小胸筋症候群」も胸郭出口症候群の一部です。

頸椎椎間板ヘルニア

骨と骨を繋ぐ椎間板という軟骨でできたクッションが、加齢によって水分が失われてしまう場合や、長期の不良姿勢や激しいスポーツで首に負荷がかかることで、椎間板の中心にある髄核と呼ばれる玉がでてしまうことで頸椎椎間板ヘルニアとなります。

約3:1の比率で男性に多く、負担のかかりやすい頸椎下部に起きやすいです。
首からしびれが始まり、段々と肩、腕、手へと拡がっていきますが、軽度の場合症状がない事も多いです。
他には「握力低下」「感覚麻痺」といった症状も出ます。

手根管症候群

手首の内側にある神経の通り道を手根管といいます。
手首を使い続けると「屈筋支帯」という通り道が狭まってしまい、中を通っている「正中神経」という神経が圧迫されます。屈筋支帯の繊維が肥厚しどんどん通り道が狭くなると、やがて手にしびれが出ます。
妊娠中も手がむくむことで手根管症候群になることがあります。

似た症状で腱鞘炎がありますが、あれは神経ではなく手首の「腱」の過使用による炎症なので、しびれはなく手首の痛みになります。
(バネ指も腱鞘炎の症状の一つです)
手根管症候群も腱鞘炎も、腕の内側の筋肉をほぐすと症状が緩和することがあります。

下肢のしびれ

梨状筋症候群

梨状筋はお尻の深部にあり、ここが固くなることでお尻や足にしびれがでます。
ほとんどの人は梨状筋の下に坐骨神経が走っていて、デスクワークや運転で長時間座りっぱなしや、運動のしすぎで梨状筋が固くなります。
お尻だけがしびれることもあれば、太ももの裏、ふくらはぎ、すねまでしびれることもあります。

腰椎椎間板ヘルニア

20代~40代の方に多く発症します。
骨と骨を繋ぐ椎間板という軟骨でできたクッションが、加齢によって水分が失われてしまう場合や、長期の不良姿勢や激しいスポーツで首に負荷がかかることで、椎間板の中心にある髄核と呼ばれる玉がでてしまうことで腰椎椎間板ヘルニアとなります。

発症すると、「腰痛」「片足のしびれ」「下肢の痛み」重症化すると「下肢の筋力低下」や「両下肢のしびれ」が出てきます。
腰の曲げ伸ばし、咳やくしゃみで痛みが強く出ます。
ヘルニアが軽度の場合、症状がない方もいます。

腰部脊柱管狭窄症

加齢により椎間板や椎間関節が退行変性で固くなることを「変形性脊椎症」といいます。
これがさらに悪化すると「腰部脊柱管狭窄症」になります。
50代~80代の男性に多く、背骨の変形や椎間板と黄色靭帯が肥厚することで、神経が通る脊柱管が狭くなり神経が圧迫され発症します。

長時間歩けず、歩いては休み、また歩くのを繰り返す「間欠性跛行」が主な特徴です。腰を少し曲げると楽になります。
腰痛や足のしびれもありますが、進行すると下肢の筋力が低下して「歩行困難」「排尿・排便障害」が出ることもあります。

カイロプラクティックによるしびれの改善

カイロプラクティックによるしびれの改善当院ではしびれの原因がどこからきているのか身体をしっかり検査して、神経や血管の圧迫をみつけます。
多くの方は姿勢の悪化で首や肩に負担をかけてしまい、筋肉の緊張や身体の歪みから神経や血管を圧迫してしまいます。歪みを骨格矯正で取り除き、姿勢改善やしびれの再発予防も行います。

しびれが進行すると日常生活にも支障がでてしまいます。なるべく早く症状を改善させましょう!