こんにちは!
市ヶ谷整体院の野元です!
数年前に、サウジアラビアで610kgの男性が、国王命令で入院したというニュースがありました。現在、世界では肥満が一大健康問題になっています。少し肥満のことを掘り下げたいと思います。
世界における日本の肥満度は、先進国肥満度ランキング最下位なのです。むしろ、そこからまだどこを削るのか聞きたくなる方まで「痩せなくちゃ!」と言っていることのほうが問題な気がします(苦笑)。
アメリカでは、肥満問題はより深刻です。重すぎて救急車に乗れない患者まで現れ、ボストンではなんと385kg対応の特別車が導入されました。おそらく日本人では、体格や体質的にそこまで太れる人は少ないのでしょうね。
肥満のなにが問題なのかというと、やはり心疾患や循環器疾患、糖尿病、骨や関節への負担増加、痛風、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群などへのリスクが上げられます。多くのガンのリスクも高まるとされています。
高度肥満の人はやせ形の人の4倍あまり医療費がかかるという報告もあるそうです。WHOの基準ではBMI30.0を超すと肥満、25.0以上が過体重とされていますが、日本ではもう少し基準が厳しく、25.0以上ですでに肥満1度と規定されています。ただ難しいところは、BMIだけでも判断しにくいというところでしょうか。
【BMI】体重÷身長(m)÷身長(m)で計算されます。
要素が体重と身長しかありませんので、脂肪と筋肉のバランスや、骨量などもまったく考慮されません。多くのアスリートは筋肉量が多いので、BMIは高かったりするのです。
肥満の二大原因は、食べ過ぎと運動不足とされます。ですが、同じ運動をしても痩せる人と痩せない人がいます。食事も、同じものを食べていても太る人と太らない人がいます。タバコをいっぱい吸っても、肺ガンにもならずに長生きする人もいます。一日中コンピューターの前に座っている人もいれば、一日中身体を動かして働く人もいます。
栄養学や医学は日々改訂されていきますので難しいことではありますが、食に関しての知識を持ち、自分や家族の身体の調子と照らし合わせて健康を考えるという「頭で食べる」習慣が、これからは必要なのではないかと思います。