こんにちは！
市ケ谷整体院の野元です！

大流行が、すでに毎年恒例化しているインフルエンザ。たまに「インフルエンザなのに高熱が出ない」というお話を聞きます。単に、そういう種類のウイルスが流行っているということなのでしょうか？

インフルエンザといったら、とにかく一晩でぱーっと39度前後の高熱になるという印象が強いですが、実は成人でも2割、高齢では5割近くに高熱が出ない人がいるんだそうです。理由はいくつか考えられています。

予防接種を受けていたから
市販の解熱鎮痛剤を飲んでいたから
インフルエンザの型がBだったから
発熱力がないから 　　など

インフルエンザB型の場合、もともと高熱が出ない場合があるそうです。しかし、通常A型よりもウイルスが完全に死滅するまでの期間は長いため、感染拡大を招く恐れがあります。しかし、B型だけとは限らず、A型でも高熱が出ない場合があります。予防接種を受けていたので症状が軽く済んだため、もしくは市販薬を飲んでいたために熱が上がらなかったなどが原因かもしれません。

また、インフルエンザで高熱が出る理由は「自身の免疫力がウイルスと戦っているため」です。このため、高齢やその他の理由でそもそも免疫力が低下しており、ウイルスと戦う力が弱い場合も熱は上がりません。この場合が、一番問題かもしれませんね。

インフルエンザの場合、市販のNSAIDs（非ステロイド系抗炎症・解熱剤）は使ってはいけない、特にお子さんには禁忌、となっています。高熱が出ると「インフルエンザかも？」という警戒心も働きやすいのですが、熱の上がらないインフルエンザだと通常の風邪との見極めが難しいですね。

通常の風邪とインフルエンザの大きな違いは、全身症状があるかないかです。関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などが特徴的でしょうか。背中や節々など、身体のあちこちに痛みが出たりすると要注意です。通常の風邪の場合、主にのどや鼻など上気道での症状が一般的ですので、首から下に痛みが出ることはあまりありませんので、ひとつの目安にはなりますね。

高熱が出ないと、インフルエンザとは思わずに出歩いて、感染拡大の原因になってしまうという事態にもなりかねません。高熱の出ないインフルエンザもあるということで、ご自分はもちろん、身の回りの方、どうぞ気をつけて差し上げて下さいね！