ぎっくり腰とは
ふとした瞬間、腰が「ビリッ!」と電気が走ったような激痛に襲われ、そのまま動けなくなってしまう。「急性腰痛症」とよばれ、あまりにも強い痛みが急にやってくることから、外国では「魔女の一撃」と呼ばれています。
よく、重いものを持った時にギクッっとなるイメージがありますが、意外と軽い物を持った時や起き上がっただけでも引き金となる場合があります。
ぎっくり腰の原因
重い物を持って発症してしまうのがあくまで引き金であって原因は別にあります。
筋肉疲労
筋肉の疲労の蓄積による「「筋・筋膜性腰痛症」が起きます。
骨格の歪みや・長時間同じ姿勢で作業すると特定の筋肉・骨に負担がかかります。持続的に負担がかかった筋肉は血行が悪くなり筋肉疲労を起こします。疲労の蓄積が許容量を超えると炎症を起こし、ぎっくり腰となります。
他には、激しいスポーツによる筋肉への過負荷により筋膜が炎症を起こす事もあります。
関節のねんざ
5つの腰椎を繋げる関節を「腰椎椎間関節」というのですが、不自然な姿勢で物を持ち上げたり腰をひねった瞬間に関節が「亜脱臼(ねんざ)」することで炎症を起こします。
ストレス
強いストレス状態、睡眠不足などで自律神経が乱れると様々な不調を起こします。主に筋肉の緊張状態が続いてぎっくり腰になる事があります。ストレスが原因の場合、ストレスの原因を解消しなければ再発の可能性が高くなります。
ぎっくり腰の対処
冷やす間隔
初期対応は患部に炎症が起きている状態なので、まずは冷やします。
年齢や症状によりますが、目安として2日間は冷やしましょう。ビニール袋に氷水を入れて患部との間にタオルなどを一枚かませて10分間。これを一日数回繰り返します。
あまり冷やしすぎると効果が薄れてしまいますし、逆効果になるので気を付けましょう。
長期安静に注意
よく、ぎっくり腰になったら「とりあえず安静」といいますが、どの程度安静にすればよいのでしょう?
全く動けない、もしくは激痛がある状態は自宅で安静にした方がいいです。寝る時や座る時も自分の中で痛くない姿勢をとりましょう。この時点で入浴やマッサージ、無理に体を動かしてしまうと炎症がさらに悪化しますので注意が必要です。
2,3日して痛みが少し引いてきたら、ベッドの上でじっと安静にしているより、なるべく普段の生活を送った方が早く治ります。
ぎっくり腰になってしまった時、筋肉はギューッと縮んで固くなっています。必要以上の安静は筋力が低下し回復が遅くなります。身体を無理なく動かして筋肉を使い、血流を促すことで回復が早くなります。
ぎっくり腰の再発予防
今までぎっくり腰になってしまった方が、地を這うようにご来院頂いたことが何回もありました。会社は休めないから出社したものの、症状が悪化してしまいそのまま動けなくなってしまう方もいます。
当院では必要に応じてアイシイングや周囲の筋肉を緩和させて患部の負担を減らします。
炎症が治まったら、再発防止の為にカイロプラクティックによる骨格矯正で身体のバランスを整え関節と筋肉を安定させます。
ぎっくり腰が癖にならない身体を作りましょう!