コラム

128の日!

こんにちは!
市ケ谷整体院の野元です!

今日は逸話(128)の日だそうでひとつ小話。
皆さんは催眠療法家として知られる精神科医、心理学者であるミルトン・エリクソンさんをご存知でしょうか。
アメリカ臨床催眠学会の創始者で初代会長を勤め、晩年は催眠の臨床性・実践性向上のため、精力的にワークショップを開き世界各国を行脚されました。

ミルトンエリクソンの有名な逸話の一つにセントポーリアの女王というお話があります。

ある男性がミルトンエリクソンのところにいってこのように言いました。

「叔母は52歳で、未婚です。楽に暮れせるほど裕福で唯一の楽しみは監督教会へ行くことです。

そこに友達はおらず彼女は決して誰とも話をしません。
抑うつ状態でこの九か月間、意気消沈しています。叔母のために何かしてもらえないでしょうか。」

エリクソンはたまたま近くに寄ることがあったので彼女の自宅まで訪問しました。
自宅に寄ってみると大変見事なセントポーリアが咲いていたのです。
彼女は園芸を嗜むのでした。

彼女はいいます。
「私は、不幸です。お金もあるし、立派な家もあるけれどココロの中は空っぽです。」

そこでエリクソンは二つのお願いをしました。
1つは様々な色のセントポーリアを育てる事。もう1つが監督教会に行って名簿をもらってきて誕生日順に名簿を整理する事でした。

彼女がそれができたころに、エリクソンはもう1つお願いをしました。

今度は誕生日が来た方にあなたが育てた花をカードを添えて贈って下さい。ただし、あなたの名前は伏せておいて下さい。

やがて教会の仲間内で、誕生日なると贈られる花がとても人の心を和ませると評判になりました。

やがて一人の女性が、叔母さんの家の近くを通り彼女がセントポーリアを育てている姿を見つけました。

それから沢山の人が彼女の家に訪れては話をしていくようになりました。

彼女は、もはや一人ぼっちでもなく、町の中で、誰しもに感謝される存在になったのでした。

そして、彼女が70代で亡くなった時、教会では「セントポーリアの女王」として、
これまでにない盛大なお葬式が行なわれたそうです。

彼女の既にやっていることを利用して、ミルトンエリクソンは彼女の目的に繋げていったのです。

何かを成そうとする目標がある時、答えは自分の中にあるかも..?