コラム

過ぎたるは猶及ばざるが如し

こんにちは!
市ケ谷整体院の野元です!

 

 

近年、健康・ダイエットなどに良いとされ、水分とれ水分とれと言い続けられている方も多いことでしょう。今回は、例え水でも摂り過ぎは良くないという、あえて正反対のお話です。

 

水と言えば、人間には欠かせないもの。なにも食べなくても水さえあればひと月近くは生きられるそうですが、水もなければ1~2週間でも命の危険にさらされます。
美容法やダイエット法でも、1日2リットル以上は水を飲むように薦めるものが多く、水は「がんばってでも」飲んだ方がいいという認識が最近は一般的ですが、だからといっていくらでも飲んでいいということではありません。

 

以前、何年にも渡って毎日炭酸飲料を何リットルも飲み続けた方が急死したという海外のニュースも見たことがあったんですが、まさかただのお水の飲み過ぎで、それも急激に死亡事故にまで繋がるということには驚かされました。

 

通常、人間の腎臓が持つ最大の利尿速度が16ml/分であり、これを超える速度で水分を摂取すると水中毒を引き起こす恐れがあるとのことですが、なにごとも過ぎたるは及ばざるがごとしということなんですね。

水だけ摂っていると体内の塩分(ナトリウム)濃度が下がります。水分と一緒に塩分も摂るようにしましょう。

 

学童~成人(高齢者を含む)の1日当たりの経口補水液の目安量は、500~1000mlになります(脱水状態に応じて適宜増減が必要)。
激しい運動をしたり、夏の炎天下に長く外にいたり、大量の汗をかくなどの行動がなく、涼しい室内で過ごしているような時には、飲みたくないのに、漫然と水をたくさん飲むことはやめましょう。
喉が渇いた時に、少しずつ飲むことが基本ですが、自分では意思表示のしにくい幼児や高齢者は、周りの人間がきちんと必要な分補水できるよう注意しましょう。

 

 

普通人間は、ある一定以上の水分を摂ることはできません。身体のほうが先に受け付けなくなるからです。

逆に、水分が足りないとなれば、喉が渇いたりして自然に水分を摂ろうとします。多少、飲む水分が多くても少なくても、腎臓が正常に働いている限り、不要な水は排泄され、足りない場合は保持されますので、深刻に考える必要はありませんが、正しい知識で正しい水分補給を行いましょう!