コラム

恵方巻の由来?

こんにちは!
市ケ谷整体院の野元です!

 

さて、明日2/3は節分です。そしてすっかり全国区になった「恵方巻」。関西以外の地域ではどのくらいの割合で食べられているのでしょうか?

もともと節分に太巻き寿司を食べる風習は大阪近辺のローカルイベントだったのですが、セブンイレブンが全国発売を開始した2000年以降に急速に全国広まったようです。

「恵方巻」という名前もセブンイレブンの命名なんだそうで、それ以前は、そういう名前では呼んでいませんでした。

 

恵方巻が広く知られた理由は?
昔から船場の花街などで局地的にあるにはあったこの大阪の風習が、広く一般的な商業イベントとして広まったきっかけは、大阪鮓商組合や寿司業界のプッシュもあったのですが、昭和30年代の海苔販売の促進活動とされています。

そして昭和40年代よりメディアなどに取り上げられるようになり、大阪海苔問屋協同組合の尽力通りより知名度が上がっていったようです。メインは海苔の販促だったんですね。

 

さて、この海苔。100g中、意外なことに40g程度がタンパク質なのです。そして、同じくらいの炭水化物を含むのですが、その中で食物繊維が30~35g程度になるようですから、糖質はごく少ないことになります(炭水化物=糖質+食物繊維です)。
突出しているのはビタミンAの含有量で、同じ海草であるわかめの5倍以上になります。
その他、鉄、ビタミンB2、C、カルシウム、リン、マグネシウム、亜鉛、ヨウ素なども豊富に含みます。

 

ただ、こんな話を聞いたことはないでしょうか?

「海苔は日本人にしか消化できない」
これはほぼ正しいのですが、全面的に正しい訳ではありません。

 

正確には、

 

「生海苔」を消化するにはバクテロイデス・プレビウスという腸内バクテリアが必要で、これを持っていないと消化できない。
2010年、フランスの微生物学研究チームがバクテロイデス・プレビウスは日本人の腸内にしか存在しないと発表したそうです。

簡単に言えば、ずっと生海苔を食べてきた人たちで、腸内にバクテロイデス・プレビウスを持つ環境にある人たちであれば、日本人でなくても生海苔を消化できます。腸内バクテリアは人種固有のものではなく、むしろ食文化や環境によるものなんですね!

 

 

節分の日は、やはり恵方に向かって太巻き寿司を丸かぶりしてみるのはいかがでしょう?
今年の恵方は「東北東」ですよ~!