コラム

夏の終わりと腸内環境

こんにちは!

市ケ谷整体院の野元です!

 

夏の終わりにお腹を壊しやすい方はいらっしゃいますか?
猛暑の気温、冷たいものの取りすぎ、暑いので外を出歩かない=運動不足などが原因で、お腹の調子を悪くされる方が多いんだそうです。つまり、腸内環境のバランスが崩れてしまっているということなのですが、実は下痢や便秘のみでは済まない可能性も..

 

人間の免疫細胞の6~7割は腸内にあると言われています。

 

 

また、腸内には100種類以上、100兆個以上の腸内細菌が生息し、腸内フローラを形成することで、宿主である人間にエネルギー源を供給したり、感染防御の役割等を果たし、健康維持に役立ってくれています。この腸内細菌叢のバランスが崩れた場合に、病気の原因になる事があります。

 

つまり、腸は人が健康に生きていく上で非常に重要な臓器だということ。栄養や水分を吸収しているだけじゃないんですね!

ちなみに、当然のことのように言われる、腸に関するこの2つのお話。

 

(1)腸のひだに宿便がたまっている

(2)日本人は草食の農耕民族なので、肉食の狩猟民族の欧米人に比べて腸が長い

 

聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
でもこれ、2つとも特に根拠もない都市伝説のようなものだそうです!

 

(1)に関しては、よく美容関係やダイエットで言われる「腸のひだの間ににこびりついている宿便」という意味では、ありえないそうです。

腸の中は蠕動しており、ずっとひだの部分がひだなわけではなく、常に入れ替わり動いているうえに、腸粘膜は数日で新しい細胞に置き替わるので、たまりようがないのです。

例えば断食などをして、食べなくても出てくる便は「腸内細菌の死骸+剥がれ落ちた腸粘膜」であって「腸にこびりついている宿便」ではないとのこと。

普通に便秘で腸内に留まっているものを宿便と呼ぶのなら「ある」といえるんだそう。

 

(2)に関しては各国の解剖学の論文で、人種・食べ物によって腸の長さが変わることはないとされています。

個人差は多少あるそうですが、むしろ長さが変わる原因は男女差や体格差のせいで、同じような体格のアメリカ人と日本人の差より日本人の男女差の方が大きいんだとか。

 

 

 

夏の終わりの体調管理には、意識して腸内環境を整えることも大事ですので、食生活や、適度な運動、上手なサプリの利用など、ご自分にあったものを探してみてください!