コラム

お~!久しぶりじゃ~ん!

こんにちは!

市ケ谷整体院の野元です!
最近ATMで両替をした時に久しぶりにお会いしました..
2千円札紙幣がなぜか野口さんと一緒にこんにちはッッ!!
久しぶりにまじまじと見ると表面に首里城の守礼門、裏面に源氏物語絵巻第38帖「鈴虫」の絵図と詞書詞書(ことばがき)が書いてあります。
詞書とは和歌・俳句のまえがきや絵巻物の説明文のこと。
ただ、この詞書はすべての文章が描かれているわけでなく、デザイン上の関係で詞書の上半分だけが描かれているそうで、文章としては読めないそう。
実際に書体は違いますが書き出してみました。
()内が2千円札には書かれてない部分です。
すゞむし
十五夜のゆふ(くれに佛のおまへ)
に宮おはしては(しちかくながめ)
たまひつゝ念殊(したまふわかき)
あまきみたち二(三人はなたてま)
つるとてならす(あかつきのおとみづ)
のけはひなとき(こゆるさまかはりたる)
いとなみにいそき(あへるいとあわれな)
るにれいのわ(たりたまひてむしのね)
いとしげく(みだるゝゆうべかな)
(とて我もしのびてうち誦んじ給へる)
補いつつ訳すと..
十五夜の夕暮れ時、仏前に女三宮がいらっしゃって、
端近にて物思いなさりつつ、経文を読まれていた。
若い尼君たち二三人が、仏に花を奉ろうとして、
鳴らす閼伽杯の音、水の気配などが聞こえている。
出家したため、それまでとは様変わりした仏事の営みに
せわしないのも趣き深い。
そこへ、源氏がいつものようにお渡りになって、
『虫の声が、たいそう多く(乱れる夕べですね』
と仰って、自らもそっと念仏を唱えなさる。」)詞書の場面的には、出家した女三宮が念誦しているところ。
若い尼君たちとは、共に出家した女房たちでしょう。
源氏はそこへ渡って来て、鈴虫の声にあわれを誘われ、そっと念誦する。
冷泉院の出てくる場面とは、違いますね。
この後、源氏たちは連れ立って、冷泉院の御所へ赴き、宴を催すのですが・・・。2003年度以降は製造されておらず、2010年には、大量の二千円紙幣が日銀の金庫に保管されたままの状態になっているそうなのですが、建物や和歌が書かれたデザインは日本を感じるようでとっても好きです。

使いどころに迷いますね~