「三寒四温」という言葉があります。寒い日が3日続き、その後4日暖かい日が続き、それが繰り返されるというような、冬期から春に向けての時期の気候のことを言いますが、これは元々朝鮮半島や中国北東部に典型的に表れる現象なのだそうです。

ですから、シベリア高気圧だけでなく、太平洋高気圧の影響も受ける日本では、3日⇒4日とはっきり現れるわけではないのですが、最近の気候はまさにこの「三寒四温」っぽい感じになっていますね。

「三寒四温」は、手紙などで時節の挨拶に使う場合はちょうど今頃、俳句の季語としては晩冬を表す言葉になります。人間の自律神経は極端な温度差で調子を崩しやすいのですが、今がまさにそんな時期です。おまけにインフルエンザが急激に流行拡大し、暖かい日が増えてきたことで花粉まで飛び始めています。

この時期、まだまだ気をつけなければならないのはインフルエンザを初めとする感染症、花粉症を初めとするアレルギー、血圧上昇にともなう循環器系の疾患でしょうか。寒暖の差に対応できるように衣服は重ね着にする、人の多いところに出かける時のマスク、咳エチケット、手洗い・うがい、十分な栄養と睡眠の確保など、考えられる対策はしっかりとして、体調を崩しやすいこの時期を乗り切ってくださいね！